愛と怒りと悲しみの

とある理系サラリーマンのばら撒き思想ブログ

「新人のうちは何でも質問できる特権がある」という概念を徹底的にこき下ろす

4月になって新年度が始まりました。 この度、新入社員になった若者も多いと存じ上げます。 新入社員は、OJTを担当する先輩や直属の上司から、以下のような言葉を聞くことがあると思う。 「新人のうちは何でも質問できる特権がある」 「最初のうちはどんどん…

【運転免許】選ばれし人間になるために【受験勉強】

春先だからだろうか。 以前書いた“自動車免許学科試験の「クソ問題」と、それを生き延びる方法”の記事が人気であるようだ。 clacff.hatenablog.com この記事では、“なぜ自動車免許の学科試験はクソ問題になってしまうのか”を解説した。 しかし、“じゃあそれ…

【手洗い】感情という名の思考停止【清潔】

www.pipipipipi5volts.com 言論とか科学とか、そういったテーマだととっつきにくいが、“トイレで手を洗う”といったテーマなら、誰もが理解できる。 “人は感情で生きるか理屈で生きるか” 自分は過去に何度もこのテーマで記事を書いているが、今回ピピさんが書…

志望動機に「給料」と書いてはいけない理由を、考えた。

2017年度の採用活動が6月から始まるというのは、経済産業省の願望である。大本営発表が見せる幻影である。 少なくとも、採用する企業にとってはそんなこと割と知ったことではない。自分の会社も、年中通して採用者確保のために走り回っている。 人はなぜ、企…

【就職活動】顔採用の極限化と社会への怒り【美人有利】

年度末が近づくと、就職活動のことを思い出す。 自分の会社でも、新入社員の話が出てきた。 2017年現在での就活のスケジュールは、三年生の3月1日から説明会がスタートして、4年生の6月1日から面接が開始する。ということになっている。 実際には3年生の6月…

【尖った個性】技術者とメーカーの処女信仰【ニッチ市場】

先日、このような記事を書いた。 clacff.hatenablog.com “なんでもいいからナンバーワンになれ”という思想が日本においては教育されるが、会社に就職した後でも、やはり同じことは繰り返される。 例えば、“尖った個性”・“当社しか作れない製品”といった思想…

「なんでもいいからナンバーワンになれ」という教育を徹底的にこき下ろす

“なんでもいいからひとつ、自信を持って自分が一番だと言えるものを持て”。 日本の教育現場において、このような思想がよく教育される。 あなたも、小学校や中学校で、似たようなことを言われてたはずだ。 大学で就職活動が始まるあたりでも、似たような思想…

たけしの挑戦状は本当にクソゲーだったのか?

こんなまとめを読んでみた。 togetter.com“統計は模倣をするためでなく、未来を創造するために使う”という点に深く納得したが、それよりも、ビデオゲームの難易度に関する話題に興味を持った。 クリア率0.3%のゲームなんて分かってたら「俺には無理だ」って…

【売れれば正義?】漫画作品のエグいシーンを切り取ったネット広告について

clacff.hatenablog.com“馬鹿の多さに期待する”という戦法は、とてつもなく有効であるが、長期的には人が蓄積した知性を食いつぶす悪手である、と先日の記事で書いた。 そして、現代の社会における大抵の不幸も、この“馬鹿の多さ”を肯定することによって運営…

社会において、「馬鹿に期待する」という戦法の有効性

人間は、知性で生きるのか、本能で生きるのか。 すなわち、理屈で生きるのか、愛情で生きるのか。 理屈も愛も、根っこは同じなのだとは思うが、以前にこんな記事を書いた。 clacff.hatenablog.com 愛で生きることは、人間の本能としては正しい。 理屈だって…

「論理を省略して簡単にまとめる」という責任

togetter.com 「薬の成分に影響するから水かぬるま湯以外で飲んではダメです!」 「お茶や牛乳で飲むのも当然ダメです!正しく飲んでください!!」 自分の知ってる限りでは、薬を飲むときの注意事項には、必ずこんなことが書かれている。 医師の指示に従い…

【正しさハラスメント】中二病のまま大人になってしまった技術者の末路

emokuaritai.hatenablog.jp d.hatena.ne.jp こんな記事を読んだ。 「正しさハラスメント」という概念! セクハラとかアルハラとかと同じで、これをやってて満足している側の人間は絶対に気付かないし気付こうともしないという意味で、非常に上手い言葉だと思…

【住民税】ふるさと納税に対する解釈【自由化】

そろそろ年末ということで、ふと「ふるさと納税」のことを思い出した。 自分の好きな自治体に寄付ができて、豪華な返礼品がもらえる、何かお得なシステムであるらしいが、詳しいことはよく知らなかった。 そこでこの週末にちょっと調べてみて、実際にふるさ…

芸術や科学を、「最後の秘境」に誰がした?

こんな本が発売されているということを知った。 中身はまだ読んでいないが、レビューや感想文などは見てみた。 娯楽としてはなかなか面白そうな本だ。 それと同時に、このような記事も発見した。 moro-oka.hatenablog.comこの方は芸術分野のことについて書い…

「0円贖罪」というボーナスゲーム

megamouth.hateblo.jp ほんとこれ。マジでこれ。 自分の職場でもこういった「0円贖罪」が日常的に行われている。 自分の場合はプログラムに関することではないが、何か成果を求められる場においては、この「0円贖罪」はどこでも行われることなんだろう。 な…

【人間】愛で生きるか理屈で生きるか

面白い記事が書かれていた。 pipipipipi-www.hatenablog.com 人間は、愛情が足りないとおかしくなる。 自分も似たような理論を考えたことがあるので、便乗して記事を書いてみようと思う。 人間は、「愛情で生きる」という方式を採用した人と、「理屈で生きる…

【少年漫画】相手の自信を折れば強く育てれる【読みすぎ】

news.livedoor.com togetter.com このような記事が話題になった。 「詐欺師症候群」という言葉は、医学的に認められた症状ではないが、最近になって作られた言葉でもない。1972年から存在しているそうだ。 「詐欺師症候群」って、日本においてはかなりの割合…

【円グラフ】「あいまいな判断」を武器として逆手に取る戦法【統計の嘘】

先日自分がパソコンを立ち上げてみたら、こんな画面が出てきた。何かをインストールしろと言っているようだが、面倒なのでいつも無視している。 ところでこのグラフは、統計結果を表す際に、一か所ずるい表現が使われていることに気付いた。 この手法につい…

理論の「強者」と「ニセ強者」

弱者に対しての意見が書かれた記事があった。 pipipipipi-www.hatenablog.com ikedayuuto.hatenablog.com 例えば小中学校の学級会において、陰キャでナードな自分がなぜか指名されて、論理的で妥当な意見を述べたとする。 すると、頭の悪い女子が「そんなの…

「社会は嘘などついていない。いいね?」

ブラック企業も、働かない政治家も、マスコミの不公平も、他人を踏みつける田舎者も、子供を踏みつけるサイコ教師も。 どれもこれも、唾棄すべき現代社会の病である。 しかし、どれも理屈だけなら、いくらかは通っている。 先日の記事で述べたように、中学生…

「ハイ論破」という言葉が未熟で中二病である理由を語る

「正論だけでは生きていけないぞ」とか、「理屈だけではダメだ」とか、そういった言葉を、人生においては何度も言われることになる。 正論だけを信じたがるその症状は、中二病の一種だ。 みなさんは、この病をちゃんと克服できているだろうか。 「正論で何が…

学者や研究者が、「社会不適合者」を強いられる理由

「偉い学者や教授のプレゼンテーションがやる気ない理由」について考察された記事があった。 pipipipipi-www.hatenablog.com 自分の見た目を気にしないで済む人生は、さぞ幸せだろうなぁ。自分もそう思う。 ただし自分が知る限りでは、おそらく多くの学者や…

【蹴鞠おじさん】知識量で人を裁くことの問題点

先日、「蹴鞠おじさん」の正体についての記事を書いた。 clacff.hatenablog.com 蹴鞠おじさんはメディアの分野に限らず、どの分野にでも現れる。あなたの職場にだって現れる。 この蹴鞠おじさんによって、あなたの仕事や人生が邪魔されるのは、なまじ権力を…

「蹴鞠おじさん」と「教養科目」

「蹴鞠おじさん」 とても便利で、悲しい言葉が生まれた。 yoppymodel.hatenablog.com 自分は、「ネイティブ広告ハンドブック」の内容については特に興味がない。 マクルーハンなんて名前は初めて聞いたというレベルだ。 しかし、この「蹴鞠おじさん」という…

自動車免許学科試験の「クソ問題」と、それを生き延びる方法

「自動車免許を取る時の学科試験って、ひどいひっかけ問題ばっかりだったよね?」 こういう話題が、免許を取ったことのある人には誰でも通じてしまうという異常事態が、放置され続けている。 例えば、このようなクソ問題だ。 Q1.原動機付き自転車は公道で50k…

【回答済み】なぜ日本の企業では長時間の労働をしなければならないのか

togetter.com 日本の現在の法律では、一日の労働時間は8時間とされている。ひと月では160時間である。 それ以上の労働は超過労働であり、25%増しで給料を払う必要がある。 そして、その超過労働は月45時間を超えてはならない。 業務上どうしても超えてしまう…

「正しいことだけが正しいわけじゃない」という意見の、解答解説

togetter.com 2016年の日本シリーズ、広島VS日ハムにおいて、ビデオ判定の是非が議論されている。 1-1の接戦だったところを、広島がビデオ判定により勝ち越してしまったため、日ハムが士気を失い、4点も取られて決着となってしまった。 この試合に、せっかく…

電通にはサビ残させる権利がある、という暴論

電通の社員が、ブラック労働をさせられて自殺に追い込まれたらしい。 togetter.com 今回の事件のように、企業が人を踏みつけるような事例において、自分がいつも思うことがある。 金や権力が十分にあれば、悪いことをしても逃げ切れるのではないか? 正義と…

「人に話をするときは結論から話す」という手法を徹底的にこき下ろす

「人に話をするときは、結論を先に話しなさい」という指導が、職場や学校においてよく行われている。 結論が明確でない話を、聞かされる方はたまったものではない。理解するのにエネルギーを使うし、情報を記憶して保持するのも大変だ。その結果、誤解や間違…

【9:1ダイヤ】部下が上司と戦う方法 【ガン逃げ】

今日も仕事におけるライフハックの記事を書いてみようと思う。 先日の記事で、「上司が持っている8つのチート武器」について書いた。 clacff.hatenablog.comこんな武器を自由に使われては、部下としては何もできることは無くなってしまう。 相手のミスや手加…