愛と怒りと悲しみの

とある理系サラリーマンのばら撒き思想ブログ

大学生は、絶対にアルバイトをするべきではないだろうか

日本の奨学金制度に関する問題は、しばしば話題にあがる。

最近だと、この記事が人気なようだ。

anond.hatelabo.jp

 

自分の、奨学金に対する考えを述べてみる。

 

奨学金は、いかにも苦学生を支援する、みたいなフリをして、実は莫大な借金を負わせている、という論調がある。

しかし自分が思うに、これはもはや過去の風景となっている。

 

奨学金を借りたことのある人なら分かるはずだが、少なくとも育英会の第一種第二種奨学金については、「これは借金です!」「将来こんなに返さないといけないよ!」ということを、とてもしつこく言われる。

奨学金説明会に複数回参加する

・面倒くさい書類を何枚もそろえる

・目の前で話を聞きながら念書に印鑑を押す

ここまで厳重なら、もう文句の言われようはないと思う。

これだけ厳重にした上でなお、人生が悪い方向に転んでしまったとしたら、それはもう「特殊ケースでした」で片づけられる話なのだろう。

 

奨学金は悪くない。

悪いのは、大学に行かないと正社員になれないこの世界だ。

自分の持っている結論は、今のところこれだ。

 

大体ありがちな現実を述べたところで、今日の本題に入ろうと思う。

 「大学生は、絶対にアルバイトをするべきではないだろうか」

 

 

 1.序

大学生になったら何を頑張ろう、というテーマは、大学生本人だけでなく、家族や友人など、周りの人間にとっても大きな関心がある。

 

勉学に集中するという選択肢がある。部活やサークルに打ち込むという選択肢もある。そして、アルバイトを頑張るという選択肢もある。

この中でもアルバイトを頑張るという選択肢は、一見平凡でつまらなそうに見えるが、反則的なメリットがいくつもある。

 

以下にそれを一つずつ解説していこうと思う。

近所のお子さんにも、是非勧めてあげてください。

 

 

2-1.大学生がアルバイトをする利点:青春編

大学に在学しながらアルバイトをするというのは、言ってみれば「ノーリスクでフリーターになれる」ことと等しい。

 

大学生というジョブに就きながら、フリーターというジョブにもおまけで就くことができる。 二つのジョブの成長率を同時に享受することができる。

二人分の人生を同時に進めることができてしまう、人生でほぼ唯一のボーナスステージであると言える。

 

アルバイトは、サークルと同等以上に、自分を成長させることができる。

アルバイトはサークルよりもずっと種類が多い。体を鍛えることも、頭を鍛えることも、心を鍛えることも、好きに選ぶことができる。

 

それにサークルと違って、必ずしも3年間全部を投資しなくても効果が出る。

表彰やコンクールといった、難しい結果を残さなくてはダメだということもない。ちゃんと出勤して働いて、給料がもらえれば、それだけで成功になる

 

また、アルバイトは乗り換えが自由にできる。

サークルだと、二年目に入ると確実に「負け犬を見るような目」に耐えないといけないが、アルバイトではそんなことはあまりない。

これは、青春とかいうモラトリアムを謳歌する際にも非常に有利なファクターだ。

大学生のサークルには、何か漠然とした素敵なリア充キャンパスライフがあるが、それを享受する難易度は言うまでもなく高い。

アルバイトならば、選択をミスったら簡単に乗り換えればいい。

この身軽さこそが、フリーターの最大の利点だったはずだ。

 

アルバイト先には、若い女の子も若い男の子も、十分にいる。それどころか、高校生やおじさんおばさんと仲良くなることだってできるぞ!

 

 

2-2.大学生がアルバイトをする利点:立場編

「大学生がアルバイトを頑張る」ということは、利点が倍になるだけでなく、欠点を打ち消しあうことだってできてしまう。

 

大学生とフリーターには、もちろんそれぞれの欠点がある。

大学生の欠点は、やはり収入がないこと。授業料や生活費では消費していく一方なのに、給料が出ない。また、特に実務的な能力がつくわけでもないのに、4年間は足踏みをしないといけないこと。

フリーターの欠点は、将来性と社会的な信用が弱いこと。時給あたりで計算すると、短期的にはそこらの正社員よりは効率的に稼ぐことができるが、社会保障が無いし、給料が上がることもない。だから、いい年してフリーターでいると、社会や親戚から猜疑の目で見られる。

 

「大学生」と「フリーター」を同時に行うことによって、これらの欠点を互いに打ち消すことができしまう。

大学生という、夢と将来がある(ことになっている)ジョブについていれば、フリーターをやっていても、誰にも文句は言われなくなる。

それどころか、大学生がアルバイトをしていると、なぜか真面目だというプラスの評価を得ることができる

そして社会保障を気にしなくていいため、効率のいい時給で収入を確保できる。

 

 

2-3.大学生がアルバイトをする利点:金銭編

大学生がアルバイトを頑張るとすると、一年で得る金額は、103万円。

これ以上稼ぐと、両親の扶養から外れてしまう。

ちゃんとしたところでアルバイトをすれば、年末にピッタリこの額になるように調整をしてくれるはずだ。

 

一年で103万円。一月で85,800円。一日で2860円。時給千円ぐらいで働いていれば、大体一日2~3時間。

週末や長期休暇にブーストすれば、これぐらいの時間はアルバイトに割けるはず。サークルとかやってなければ、夏休みとかに拘束されることはないからね!

 

一年で得る金額は、103万円。大学生を4年続けていれば、400万円ぐらいは手に入る。人生の一番重要で厳しい時期に、この武器があるとないとでは大違いだ。

 

この武器を、趣味や勉学に投入するのもいいが、お勧めは奨学金の返済に充てることだ。 奨学金の借金を丸ごと打ち消すことだって可能になる。

卒業した後に人生が詰むことなんてなくなるのだ。

 

まあ、収入が低いことによる奨学金の返済免除を狙っているならば、この辺には少し細工が必要になるけど。

 

 

2-4. 大学生がアルバイトをする利点:就活編

現代の日本においては、大学とはすなわち就職予備校であり、ほとんどの学生は就職をするために大学に来ている。そう仮定して話を進めれるのが、現代の日本だ。

 

その大学生が100万円単位で自由に使える金を持っていると、ここで選択肢や思考の余地が大幅に広がる。卒業後のスタートダッシュで一気に有利になる。

経済基盤がすでにできているので、一人暮らしを前提にした就職活動を展開できる。

また、就職活動に交通費を惜しまず使うことができる。地方で負けても東京や大阪に繰り出すことができるのだ。

 

また、アルバイトの経験自体が、単純に社会勉強にとても有利だ。特定の信仰を抜きにすれば、就活最強種たる体育会系よりも有利だと思う。

プロになるわけでもない軟式テニスなんかより、コンビニバイトの方が確実に社会で働く際に役に立つ。間違いない。

 

インターンが卒業単位に認められるようになってからしばらくたつが、アルバイトも単位になる日が来ないだろうか。

少なくとも、就活予備校としてしか機能していない現在の日本の大学には、有用であると思う。大学生のアルバイトの人手も不足していることだし。

 

 

3.「大学生はアルバイトをした方が絶対に有利」

以上、自分がそう思う理由を挙げた。

青春格差、奨学金、就職活動。

現在大学生が抱えているこれらの社会問題の大部分が、アルバイトというスタイルを選択するによって解決することができる。

 

「学生の本分は勉学であり、アルバイトなどに時間を使うべきではない」という意見は根強く存在する。特に、一世代前の親たちは。

だが、現代の社会を見ていれば、それが寝言でしかないのはもう分かっているはずだ。