愛と怒りと悲しみの

とある理系サラリーマンのばら撒き思想ブログ

「10日かかります」「お前ならできる、5日でやれ!」

 

社会人というものはいつも納期に追われる。

「この仕事をいつまでに完成させる」という約束のことだ。

学生の頃にはあまり馴染みのなかった概念だが、社会人になるとマジでこればっかりになる。

 

この本なんかを読んでみると、空気がよく想像できる。

仕事の質よりも納期のほうが優先的な事項である。なぜならば、締め切りを過ぎてしまったものはどんなに優れたもので世に出すことができないのだから。

世に出せるぎりぎりの範囲というものが、締め切りという言葉の意味である。

手塚治虫は、そんな状況でも納期より仕事の質の方を優先させた。数々の反則技を使ってまで。

だから神のように偉い、といった内容がこの本に書いてある。

 

今日は、この納期に関する反則技のことを書いてみようと思う。

ただし手塚治虫のように仕事を請け負う側ではなく、仕事を発注する側がやる反則技についてだ。

 

 

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新卒大学生が「何の技能も持っていない」ことを正当化できちゃう論理

 

6月は、2018年3月卒業の大学生が就職活動で面接を始める時期らしい。

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このように、就職活動のスケジュールというものは毎年変わる。

経団連と大学が、採用業務の都合と学業の都合を話し合って、このような形に決定されるらしい。

内々定とかいうクソみたいな子供だましワードを消し去ってから物事をほざいて欲しいと心から感じるが、とりあえず現在のところはこのスケジュールに従って、大学生たちがブッ殺されたり生き延びたりしている。

 

日本の新卒就職活動にはクソで不可解な点がいくつかある。

そのなかで一番最初に出てくるのが、「なんで新卒の大学生なのか」という話題だと思う。

 

二十歳を超えていてそんなに若いわけでもない。

何か専門的な業務ができるわけでもない。

アルバイトも勉強も片手間であり、サークルで遊んできたモラトリアム大学生達だ。

なぜ企業はこういう人間をこぞって欲しがるのだろうか。

 

処女信仰とかシステムの問題とか、いろいろ説明できる理論はあるが、当時就職活動をしていた自分はそれにどうも納得ができないでいた。

「自分って冷静に考えれば何もできないよなぁ だからブランドで誤魔化して勝つしかないんだよなぁ」と、そういう負い目を感じながら就職活動をしていた。

 

こんな心情で戦っている大学生は多いと思う。

今の自分だったら、それに対する説明ができる気がするので、書いてみる。

 

 

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卒業式を、「練習する」「成功させる」

 

この記事を読んだ。

topisyu.hatenablog.com

自分が小学生だったころを思い出してみたが、卒業式に代表されるような「感謝や感動を強要させる行事」には、やっぱり納得はしていなかった。

 

問題点は二つあると思う。

一つは、何十人も何百人もいる児童の、心や家庭環境が全部同様なものだとして一緒くたに扱われること。

人それぞれ内面は違うに決まっているのに、「大人が考える理想形」のみが押し付けられること。

 

もう一つは、人の心がどうこうできると思っていることそれ自体だ。

到底無理だということは分かり切っているくせに、それでも大人が立場や権力を使って無理やり行っている。

 

卒業式を、「練習する」とか。「成功させる」とか。

当時の自分は、この言葉の意味が分かっていなかった。

というか今でも分かっていないのだが、無理やり説明することはできる。

 

 

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【不倶戴天】無知と差別とトリックスター

 

business.nikkeibp.co.jp

本日、この記事が炎上していました。

 

インターネットの世界には、どの分野でも「詳しいオタク」がたくさんいる。

なぜならば、インターネットの言論には、(現実世界の)立場や権力が弱くても自由に参加ができるからだ。

むしろ必要になるものといえばパソコンのことを理解する技術力であり、インターネットの文化はオタクが最初に作り出したものだからだ。

そんなことを、以前このブログに書いた。

 

圧倒的な知識と経験を持ったおじさんが、無知でうかつな者を叩き壊す風景。

おじさんは、古来より「神」「解析班」「モヒカン」「~警察」など、実に様々な呼び方がされてきた。

なぜなら、ネット文化のあらゆる場所・時代において、おじさんはその影響力を行使していたからだ。

 

今日は、この記事特有の巧妙さと、おじさんたちの怒りの感情を解説してみる。

 

 

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チャーハンで分かる、専門分野のマウンティング合戦のこと

 

なぜ人はマウンティングをしたがるのだろうか。

 

元をたどれば自然界でサルとかゴリラとかがやっている行為であり、人間の社会性にもその本能が残っているから。

古い日記を見つけたが、ここの解説が詳しかった。

d.hatena.ne.jp

 しかし、サルやゴリラとは違って、人間は地位や持ち物ではマウンティングはあまりしていないように見える。そのあたりは、獣から少しは進化をしているのだろう。

 

人間は主に、自らの能力の多寡を使ってマウンティングをする。

 

議論と理性という武器を取らなくては、人類社会には未来は無いと思うので、今日はその心理について書く。

 

 

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おじさんたちが口を酸っぱくして押し付けるルール

 

問題です。

「例えおもちゃであっても、銃を手に取るときは、銃口を人に向けてはいけない」。

このルール、イエスかノーか。

 

・答えはイエス

・銃を扱う者の常識であり義務である。

サバゲーでも軍隊でも、どこに行っても必ず最初にこのように訓練される。

・常に~されるかもしれないという思考でないと必ず事故が起こる

 このように理解している者が大多数だと思う。

何年か前にこんなニュースがあったけど、ここでもそうだった。

togetter.com

 

でも、この「例えおもちゃであっても銃口を人に向けてはいけない」というルールは、冷静に考えてみればだいぶ怪しいところがある。

 

というより、歴史を辿ってみても、これは銃を扱う者の共通の憲法などではない。

あるのは、その昔ジェフ・クーパーという偉い人が「軍隊や警察にこう教えたことがある」という起源だけである。それを各団体が必要に応じてアレンジして採用しているだけのものだ。

 

にも関らず、「例えおもちゃであっても銃口を人に向けてはいけない」というルールは絶対のマナーとして神格化され、素人を叩いていい武器だとして行使されている。

 

この、銃口安全に関するルールは一例だが、このようにモラルや安全を盾に業界のルールを口酸っぱく押し付けられる場面が多くの業界に存在する。

 

ルールというものは、人間が作って運用するものだから、放っておくと感情に従って暴走する。

今日はその危険性について書いてみる。

 

 

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表現の自由 VS 後出しジャンケン

 

www.huffingtonpost.jp

先日から話題になっていた記事だが、ついに集英社が件の漫画を取り下げたらしい。

 

別に、もっとエロい漫画は他にいくらでも掲載されているし、出版もされている。

少年ジャンプを作っているとこなんだから、これぐらいネタに走っても何ら不思議じゃない。

そう思っていたが、結局集英社は謝罪をして、漫画を取り下げた。

 

論理的に成り立っていなくても、「イメージ」が気に食わなければ潰せてしまう。

そういう前例がまた一つできてしまった。

 

そして、イメージというものは当人以外には説明開示できないものだから、イメージを訴えるような戦いは必ず後出しジャンケンになる

 

有史以来、人類が論理で生きてきた時代なんて多分まだ一度も来ていない。

生きるためには嫌でもこの後出しジャンケン合戦に勝たなくてはならない。

 

「飛び込みは見てからワンボタン昇竜で迎撃できますwww」

「ガードできても有利フレームはありませんwww」

今日は、こんな無情なゲームに勝つ方法を考えてみる。

 

 

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